イラクディナールの特徴

イラクディナール販売・両替ショップでお取り扱いしている全ての紙幣は正真正銘の本物のイラクディナール紙幣です。信頼できる独自ルートによる仕入れなので、偽札の混入の恐れはございません。

イラクと日本の税関でチェックを受けた後、イラクディナール紙幣の真贋鑑定が可能な当社代表者が一枚一枚、全て最終チェックを行っております。

本記事ではイラクディナール紙幣のチェック方法や紙幣の表面と裏面の特徴について解説しています。イラクディナール紙幣をご購入後、お手元に届いたときにも是非ご参考下さいませ。

基礎概要

現在のイラクにあたる地域が第一次世界大戦中にイギリスの占有・統治国家となって以降、公用通貨はインド・ルピーでした。1931年、インド・ルピーに代わる新たな通貨としてディナールが1ディナール＝13⅓ルピーのレートで導入され、為替レートは1959年までUKポンドと１対１の等価でペッグされました。

それ以降は米ドルと１ディナール＝2.8ドルでペッグされましたが、1971年から1973年にかけての実質的なドル切り下げには追従しなかったため、1ディナールは3.3778ドルに上昇、のちに1ディナール＝3.2169ドルとする5％の切り下げを行いました。このレートは湾岸戦争時まで維持されたものの、1989年末において闇レートは公式レートの6分の1に近い価格、1ドルが1.86ディナールだったという報告がされています。

湾岸戦争終結後の1991年、経済制裁が加えられた結果、それまで発注していたスイスの印刷技術が使用できなくなり、代わって粗悪な紙幣が作られました。それまでスイスで製造されていた通貨は相当上質な紙幣でした。スイスの印刷技術にちなんで「スイス・ディナール」の名で知られクルディスタン地域で流通されていました。一方、新紙幣は政府による発行超過の状態に陥り、ディナール安を引き起こしました。その結果急速なディナール安を引き起こし、1995年後半には1ドルが3000ディナールの価格にまで暴落していきました。

2003年のイラク戦争によるサッダーム・フセインの失脚後、イラク統治評議会と復興人道支援室はマネーサプライを維持するため新通貨の導入が可能になるまでの暫定措置として戦前の紙幣を造幣していましたが、2003年10月15日から2014年1月15日にかけて連合国暫定当局から「イラク全土で使用され、また国民の日常生活において使い勝手のよい単一統合通貨とするため、新イラク・ディナールの硬貨と紙幣が発行されました。

このときスイス・イラクディナールをのぞく旧紙幣は等価で新紙幣に両替され、価値を保ち続けていたスイス・ディナールに対しては1スイス・ディナールが150新ディナールのレートで両替されました。

この新紙幣導入後の価格は1ドルに対して4000ディナールだったところから一時は1000ディナールを割れるディナール高となった。それ以降は比較的落ち着いた値動きをたどり、2009年以降、イラク中央銀行は為替レートを1ドルに対して1170ディナールとしています。しかしながら、イラク・ディナールはいまだ国際為替レートに設定されておらず、国外銀行での両替も行われていない通貨です。

出典：ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典

イラクディナール紙幣のチェック方法（検査方法）を紹介します

イラクディナール紙幣は、高度なセキュリティ性を実現するために、世界最高水準の偽造防止技術が使用されています。

透かし印刷

透かし印刷で、馬の顔が刷り込まれています
光にかざすと見ることができます

金属インクを使った印刷

金属インクを使った印刷です。1,000ディナール以上の高額紙幣は立体的に肖像が見えるようになっていますし、金属特有の光沢があります。

金属の糸を挟み込んだ用紙

用紙自体に、「セキュリティー・ライン」という金属でできた糸が挟み込まれています

25,000イラクディナール紙幣　表面・裏面の特徴

2003年に50、250、1,000､5,000、10,000、25,000ディナールの6種類の新紙幣が発行され、翌年の2004年10月には500ディナール紙幣が発行されました。これらのデザインは、1970年代、1980年代にイラク中央銀行から発行された紙幣に類似しています。

上記の画像は6種類の新紙幣の中の『25,000IQD』紙幣で、当ショップでもメインでお取り扱いしている紙幣になります。

先述したとおり、イラクディナール紙幣の偽造対策にはさまざまな最新の技術がほどこされています。

また、25,000ディナール札は見る角度によって光の当たり方が変化するため色が変化するようにも見えます。

高額紙幣のため数字が大きく表記されているのも特徴です。25,000IQD紙幣の表裏の特徴をみてみましょう。

表面

中央にいる女性は小麦を束ね抱えているクルド人農婦です。

裏面

中央に刻印されているのはハンムラビ王の彫像です。

50,000イラクディナール紙幣

50,000IQDは2015年に流通開始した最新で最高額の紙幣となります。（幅65mm 、高さ156mm)

薄茶色をベースに、青・黄・緑がのデザインが特徴で、非常に高品質の用紙を使用して印刷されています。表面には汚れやほこりから紙幣を保護するために、保護塗料で塗装されています。

2003年に発行されて以来、イラクで造幣された紙幣のデザインとしては最も新しい紙幣になります。DeLaRueによるSPARKテクノロジーなど、高度な偽造防止技術が導入されているセキュリティの高い紙幣となります。

中央にある幅4ｍｍのセキュリティスレッドには、紙幣を傾けると緑から青に色が変わるアニメーション効果が含まれています。

イラクの元大統領サダム・フセインの描写はなく、アラビア語、クルド語、英語で印刷されています。紙幣の絵柄の特徴としては、ユーフラテス川の水車とチグリス川、クルディスタンのカリアリベク滝、やしの木、そしてサマラの大モスクを示すイラクの白地図が特徴です。

当ショップでは2021年6月より新たにお取り扱いを始めました。⇒詳細はこちらから

イラクディナール紙幣はさまざまな技術が用いられたり、特徴的な紙幣です。ご購入後、お手元に届いた際はぜひ現物を手にとって観察してみてください。

イラクディナール新紙幣の、高い安全性

2003年10月15日に、イラクディナール紙幣はすべて単一の統一通貨として一新されました。それまで使用されていた複数の紙幣はすべて統合され、ひとつの新紙幣となっています。

経済の基盤となる、通貨の信頼性の向上させるためには、セキュリティ性の高い紙幣・貨幣を使用することも、大切だからです。

この新イラクディナールが生産されてから、イラクディナールの国際的な需要は着実に増加しています。

イラクの中央銀行であるCentral Bank of Iraqの発行であり、世界各国の紙幣や有価証券の印刷と製紙を行っている、イギリスのド・ラ・リュー（De La Rue）社の技術協力を受けて製造を行っています。

≫ドラリュー社について

印刷・製紙について世界水準の強固なセキュリティ機能を備えることで、通貨の信頼性を向上させています。

特徴的なのが金属インクや紫外線のあるセキュリティのスレッドと埋め込みのイメージです。

具体的にみていきましょう。

実際にブラックライトをあてて、確かめてみました

イラクディナール紙幣のセキュリティ機能のひとつ、「ブラックライトに反応して光る印刷」を実際にブラックタイトを宛ててチェックしてみました。

通常の光の下でのデザインは、このような感じです。

これに、ブラックライトを当てると、表面の中央上部に、四角い光る部分が浮かび上がります。

これは、アラビア・インド数字で　「　２５０００　」と描かれています。

ちなみに、アラビア・インド数字は、このように標記します。（ウィキペディアより引用）

特殊印刷は、しっかりと機能していました。

ご購入されたお客さまは、ぜひその他のセキュリティ機能についても、直接確認をしてみていただければと思います。

家庭用のブラックライトは、こちらの佐藤商事様で取扱いがあります。当ショップもこちらで購入いたしました。

ド・ラ・リュー（De La Rue）社（イギリス）について

・ 紙幣を製造するため、国際通貨スペシャリストの組合を率いています
・ 世界最大の民営セキュリティー印刷及び製紙会社です
・ 150以上の国家紙幣の生産及びトラベラーズチェックや証明書など幅広くセキュリティー書類の製造を行っています
・ Thomas de la Rueは、1855年に英国郵便切手の印刷を始め、インドの郵便関連印刷を全て製造する契約を取得しました
・ ホームページはこちらからご覧いただけます